TwilioのSMS文字数制限についてまとめてみた
2024.12.26こんにちは、昴です。
今回はTwilio StudioでSMSの文字数制限についてと、制限を超えた場合の動きを見ていきます。
はじめに
Twilioは電話やSMS、チャットなどのコミュニケーション機能を組み込むためのクラウドベースのAPIプラットフォームです。TwilioのAPIを利用することで通信ソリューションを自由にカスタマイズして構築することができます。
SMSの文字数制限
SMSで送信できる文字数には制限があり、送信受信ともに最大1,600字まで可能です。しかし1つのメッセージごとに最大160字であり、これだけ聞くとよく分からないと思います。実はSMSは制限である160字を超えて送信されると160ごとに区切って送信され、連結メッセージとして届きます。つまり文字数が160字を超えていくつかのメッセージとして送信されても、受信側では1つのメッセージとして見えます。（最大1,600字）
それではStudioのSMS自動返信を利用して160字を超えるメッセージを送信してみます。
設定
フロー構築
それではフローを構築していきます。
まずコンソールのStudioに移動し、Create new Flowを選択します。
フローの名前は「I am cat」と入力し、フローを初めから構築するため「Start from scratch」を選択します。
フローの初期画面は下記のようになっており、Incoming MessageはSMS、Incoming Callは電話を受信した後のフローを下に構築していきます。
まず初めにSend Message Widgetを使用します。Widget内の設定として名前を入力した後、Send Messageの項目にてCustomを選択し、送信するメッセージを入力していきます。今回は160字を超えたメッセージを送信したいので、とある小説の冒頭を入力してみます。この内容は490字あるのでいくつかのメッセージ（セグメント）になる想定です。
最後にTriggerのIncoming MessageをSend Message Widgetに接続し、フローは完了です。Publishを選択してフローを公開していきます。
電話番号に接続
フローが完成したら電話番号に接続していきます。コンソール画面のPhone Numbers > Manage > Active numbersへ移動し、接続したい電話番号を選択します。Messaging ConfigurationにてA message comes inをStudio Flowに設定し、Flowには先ほど作成したフローを設定していきます。
最後にsave configurationで保存し設定は完了となります。
確認
それでは実際にSMSを送信して挙動を確認していきます。SMSにて対象の電話番号にSMSを送信すると下記のようにメッセージが返ってきました。
SMSの受け取り手は見た目上1つのメッセージを受け取っているように見え、途切れているようには見えません。
続いてログを確認していきます。
ログでは8セグメントが届いたと記載されており、1つのメッセージが8つに分割されて送信されたことが確認できます。
また、文章を短く20字程度に抑えると下記のように1セグメントとなります。
まとめ
今回はTwilio StudioでSMSの文字数制限についてまとめてみました。SMSの文字数は1,600字まで送受信可能ですが、最高のユーザー体験、低コスト、最適な配信性を実現するために、SMSを短くすることが推奨されています。（目安としては320字以下）
本ブログが少しでも参考になれば幸いです。
